猫ブログ「人生は猫である:番外編」の2回目は、ほんの3か月だけ、ドリプレガーデンで暮らしていた黒猫。
この猫を見て、とても可愛いというのは、おそらくせつさんだけだと思います。
そのせつさんが名づけ親なのですが、その名も、ジャック・バウアー。
息もつかせぬ急展開で、数々の話題をさらった海外ドラマ「24」の主人公。
ドナルド・サザーランド演じる、熱い男、ジャック・バウアーの、せつさんは大ファンなのです。
どうですか、この存在感。
この黒猫を可愛いというのは、せつさんだけだと思います。
当時のカフェスタッフのあきよさんは、馬小屋のテラスでジャックと遭遇したらしく、
深刻な顔で「可愛くない」とぼそっとつぶやいていました
他の猫たちと同じように、僕たちがイギリスに行っている間に、
ドリプレガーデンにやってきたらしく、帰国したと思ったら、なんだかでっかい黒猫がいるなあと思っていました。
人間や他の猫たちと出会っても、まったく動じないというか、微動だもしないのです。
ずずずーんと、大きな体でそこにいるのですね。もちろん、ニャーとかもいいません。声を発しないのです。
ただただ、黙ってそこにいるという、不思議な猫でした。
目が三白眼で、笑うセールスマンの喪黒福造そっくりなのです。
不気味といえば、これ以上不気味な猫は見たことありません。
とにかく、つかまえて、病院に連れて行きました。
そうしたら、先生が言うに、この猫は根っからの野良猫で、それも相当に強いらしいです。
健康診断とワクチンとのみ取りと、ひとおとりのことはやりました。
それにしても、どうです、この面構え。全然、可愛くないです。
ここまで、可愛くない猫も珍しいと思います。
(でも、せつさんは今日も久しぶりに写真をみて、かわいい、とはしゃいでいますT-T)
他の猫たちと仲がいいとか悪いとか、そういうことではないのですね。
シャーと言われたり、ちょっかいを出されても、まったく意に介してない。
わが道を行くといった感じで、馬小屋のテラスをねぐらにして、しばらくドリプレで暮らしていました。
そして、ある日、こつ然と姿を消しました。
誰かとケンカしたとか、そういうことでもないのです。
ここに居づらいといったことでもなさそうです。
おそらく、ジャックはもともとさすらいの黒猫、だったのだと思います。
ケンカをしないのは、自分が強いことを知っているので、めったなことでは手をださないのですね。
なんだか、高倉健さんみたいでもあります。
たった、3か月しかいませんでしたが、強烈な印象を残して去っていきました。
さすらいのケンカ番長、ジャック・バウアー。
それにしても、世の中にはいろんな猫がいるものですね♪
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