【その17】哀愁の子連れ狼、オルちゃん。

毎年、バラの季節になると、ドリプレ・ガーデンの第2駐車場に置いていかれてしまった猫たちがいます。

本当に困ったことです(T-T)

オルチャンも、レアちゃんという子猫と一緒に置いてきぼりにされた猫ちゃんなのです。

ドリプレ・ガーデンでは初めての長毛種の親子でした。

レアちゃんは可愛い子猫だったのですが、ドリプレスタッフはオルちゃんのことをタヌキだと思っていたらしく、

タヌキが子猫を育てていると大騒ぎしていました(そんなはず、ないじゃないですかT-T)

それからしばらくして、第2駐車場からだんだんとガーデンのほうにやってきて、

気がついたら、カフェテラスまで来るようになりました。

そうそう、オルレアがきれいに咲いている季節にやってきから、オルチャンとレアちゃん、なのです♪

そして、いたいけな子猫を一生懸命守って育てているママと、そんなこと何もしらない子猫だとだれもが思っていました。

ところがある日、カフェスタッフのきょうこさんが、「たいへん、たいへんなんです」と大きな声。

どうしたの、と聞くと「オルチャン、男の子なんです」・・・「絶句」

それって、いったい・・・じゃあなにそれって、イクメン・・・ってこと・・・

オルちゃん、どんな人生で、この森にやってきたかわからないけど、たいへんだったねえ。

男手ひとつで、まだ生まれたばかりの娘を育てていたなんて・・・

それにしても、この親子、本当に仲がいんです。

オルちゃんだけの写真ってあまりなくて、必ずレアちゃんと一緒なのです。

ドリプレにやってきてからというもの、けなげに働くオルちゃんの姿は涙ぐましいものがありました。

毎朝、10時頃になると、正門の方をじーっと見ていて、お客様が来ると「いらっしゃませ」と言って、お出迎えするのです。

そして、お客様が帰るときは駐車までお見送りするのが日課になっています。

そんなオルちゃんなのですが、どうも、前からいた猫たちをいじめるみたいなんですね。

コモイちゃんが尻尾をかじられたり、リリーちゃんがお尻をかじられたりしたのも、どうやらオルちゃんらしいのです(T-T)

きっとレアちゃんを守るという使命が過大になって、つい興奮してしまうのかもしれませんね。

そんなオルチャンの今のマイブームが「金魚すくい」♪

朝早くから、夕方日が暮れるまで、じーっと池を見ています。

そして、うまく金魚がすくえたときは、うれしくてカフェテラスに持ってくるのです。(やめてほしいですT-T)

でもね、この親子を見ていると、こころがほっこりするんですねえ。

オルちゃんはいろいろ問題もあるけど、レアちゃんが心配でたまらないんですね。

パパと娘、って、絶対にうまくいかないと言われていますが、

オルチャンとレアちゃんはきっと過酷な思い出を共有していることで深いつながりがあるのかもしれません。

 

次回は、レアちゃんのお話です

 

過去の猫たちのお話はこちらから

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