【その15】マリーちゃんのハチワレ娘、ベルちゃん

イングリッシュブルーベルがきれいに咲いている頃にドリプレガーデンにやってきたから、ベルちゃん。

まだ幼さが残るマリーちゃんの3人の子供たちの末娘でした。

雨が降るガーデンに一週間も取り残されたマリーちゃんとその3人の子供たち。

ベルちゃんはその中でもいつもマリーちゃんの後を追いかけていた、いちばんのビビリ猫でした。

3人の子供たちのうちお兄さん2人は、すぐ里親として優しい家族の方にもらわれていきました。

でもね、ベルちゃんまでマリーちゃんと引き離してしまうのはなんだかかわいそうな気がして、ベルちゃんだけマリーちゃんと一緒に暮らしてもらおうと思ったのでした。

そういえば、前回、マリーちゃんの名前のいわれを書くのを忘れてしまいました。

ローズマリーが咲く季節にやってきたから、マリーちゃんなのです。

マリーちゃんは若かったせいか、自由奔放というか、ベルちゃんのことをほったらかし、なのね(T-T)

そんなマリーちゃんのあとをいつも追いかけていたベルちゃん。

そのせいか、ベルちゃんは、他の猫や、ましては人間にはなついてくれません。

マリーちゃんのそばにいるのが幸せで、一人で他の猫と遊んだしているのを見たことがありません。

人が近づくだけでさっと逃げてしまいます。

そんなベルちゃんなのですが、この頃、少しずつ独り立ちしてきたようです。

ついこの間までは絶対にカフェの中には入らなかったのに、この頃はカフェの中でよく見かけるようになりました。

マリーちゃんが、人が大好きで、カフェの中に入っては、お客様に「膝ピョン」するのを見て、心が少し溶け出したのでしょうか。

ガーデンでも、他の猫たちとも、ほんの少しコミュニケーションが取れるようになってきたようです。

もし、ガーデンでベルちゃんを見かけたら、声をかけてみてください。

まだ、僕もほとんど触ったことがないのですが、お客様ならもしかして大丈夫かも。

でもね、まだまだ、マリーちゃんのそばに付いてまわっているのですね。

もう少し時間がかかるかなあ。

次回は、僕たちの人生を変えた猫、モイちゃんです♪

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